アパチュアは鍛えるもの

アパチュア、この言葉は
吹奏楽器をやっている方ならお馴染みの言葉

わかりやすくいうと『口の穴』なのですが
アンブシュアに近いものとでも言いましょうか

アンブシュアがあってアパチュアがある
アパチュアの周りがアンブシュアというイメージでしょうか。

大きな括りで言うと『口』です。

吹奏楽器は口で音を出していきますので
アンブシュアとかアパチュアが重要になってくるのですが

アンブシュアは楽器を始めたての頃に重要で
アパチュアはずっと重要です。

なぜならアパチュアを制するものが
演奏を制するからです。

「え?そんな細かいこと?」
なんで思われると思うのですが

キレイな音色も
キレイなビブラートも
歌うような演奏も

アパチュアができていないと
何をやっても何も変わらないのです。

だからアパチュアは鍛えなくてはいけません。

アパチュアの鍛え方

「鍛えるって筋トレ?」
なんて思っちゃいますよね。

なんせ『鍛える』なのですから
そう思っていただいて構いません。

ええ、筋トレです。
でもその筋トレは音符を使っての筋トレですよ。

アパチュアは『口の穴』なので
唇をどう動かすかにかかってきます。

とはいえ唇には筋肉はありませんので
唇の周りの筋肉を鍛える必要があるのですが
ただ鍛えれば良いというものでもないのです。

目的があっての手段ですので
唇をどう動かしたいかで
どの筋肉を鍛えるのか、と考えなくてはいけません。

じゃあその筋肉はどこ?となるのですが
これは人によって違うので
今ここでコレということはできないのです。

上達は特定論なのでね。

一般論ではあれこれ書かれていると思います。
でも人の体なんて人それぞれなんだし
骨格も肉付きも千差万別。

あの人にとって良かったものが
この人にも当てはまるかというと
そういうことは無いのです。

自分に合ったことをしなければ
無駄なことになってしまうんですよね。

だからこの筋肉というのはいえないのですが
大きく唇の周りの筋肉、というのはお伝えできます。

なのでフルートの技術の向上
フルートの上達を目指しているのであれば
唇の周りの筋肉を鍛えることを意識してみてください。

ただしこの練習にはタイミングがあります!

よし、じゃあその練習をやろうじゃないか
と思われて取り組まれることは素晴らしいことです。

ただ、準備ができていない段階でこの練習をしても
効果は期待できません。

なぜならある程度の基礎ができていないと
柔軟に体が動かないから、この練習についていけません。

基礎強化フルートレッスンについて書いた
最初の方の記事の息のことだったりお腹のことができていないと
体がついてこないから躓いてしまうんですよね。

「そんなのやっていればついてくるようになるよ」
って思いたいお気持ちはわかりますが
20年以上レッスンしてきて得た結果なので
おおよそ間違いではないです。

例えば『歩く』という動作も
その前に『立つ』ということができないと
なんの意味もないですよね。

『泳ぐ』というのも
水に浮かばないとできないですし

『走る』というのも
まずは歩くところからですよね。

そういう風に動作には段階がありますので
『アパチュア』を鍛えるためには
『息』『お腹』『音量』が正確にできている必要があるのです。

ただこの『アパチュア』ができるようになると
演奏のレベルが格段に良くなってきます。

音色の質も、響き方もグッと良くなりますし
自分史上最高のフォルテも出せるし
色艶豊かなピアニッシモが響かせられるようになります。

ある程度吹ける方なのであれば
是非ともこの練習をお勧めします。

もしわからないことがあれば
ぜひレッスンにいらしてくださいね。

自分史上最高級の音色
細胞レベルでキレイな音色に変わる
そんなレッスンしています。


【基礎強化フルートレッスンシリーズ】
①お腹の練習
②ブレスの練習
③タンギングの練習
④音量の練習
⑤クレッシェンドの練習
⑥繋ぎ目の練習
⑦アパチュアの練習

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