
その練習、形容詞になっていません?
音楽って芸術ですしファンタジーな要素が多いのですが
演奏ってなるとそんなキレイゴトでは何も生まれません。
ましてや練習となると
ファンタジーなんかでやっていたら
上達も何もない意味のない時間でしかなく
自己満足に酔いしれることしかできないです。
お気持ちはわかるんです。
音楽って癒しとか非現実の世界なので
フワフワした表現というか
言語化するのが難しい世界です。
だからフルートを上達したいって思って
「よし、練習するぞ」ってなったら
フワフワした感じで練習するのは
ごく当たり前なことだと思います。
ただ陰と陽の世界というか
物事プラスとマイナスというか
自然の摂理も申しましょうか
太陽と月があるように
音楽にも表と裏があります。
フワフワした世界観があるのであれば
その裏には超現実があるのです。
音楽の裏と表
音楽という言葉を大きく二つに分けると
『聴く』と『演奏』だと思います。
演奏者がいるから音楽が生まれて
聴くひとがいるから音楽が完成する。
演奏があって、聴くひとがいて
その循環が音楽です。
だからご自身の音楽が
どちら側なのかを意識する必要があります。
『聴く』側なのであれば
深く考えずにリラックスして
ゆったりと心赴くままに演奏を聴けばいいと思います。
ただ『演奏』側なのであれば
その演奏をどのように生み出していくのか
ということも考えなくてはいけません。
もちろん音楽はファンタジーですので
「こう吹きたい」
「こう感じる」
「この世界観を生み出したい」
というお気持ちはなくてはならないもの。
でも演奏は物理であり行動の科学なのですから
そのお気持ちを音に表すのであれば
物理的なアプローチが必要です。
だから動詞で練習しましょ
「こんな音を出したい」と思うのであれば
「こんな感じ」で練習するのではなく
「息の量はこう」
「息の方向はこっち」
「この長さで吹く」
「体のここはこうする」
「クレッシェンドはこうする」
など具体的に言い切る形で練習していかないと
「こんな音を出したい」は解決しないです。
「こんな音を出したい」の解決方法は超現実
だけれども超現実の原動力は「こんな音を出したい」という思い
これが練習の本質なのです。
どちらかが大事とかではなく
どっちも同じくらいのバランスで扱うことが必要。
フルートを吹いているというのであれば
音楽が大好きで音楽のなんとも言い表せない魅力に
惹きつけられているはずです。
もうすでにファンタジーの部分は十分にお持ちです。
だからこそ、その対になっている部分『動詞』を
補いましょうということです。
ちょっとの見方を変えるだけで
練習は劇的に効果のあるものとなります。
よかったらこの部分を取り入れて
さらなる良い演奏を目指してみてくださいね。
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