理由がなければ始まらない
この投稿を読んでいるということは
フルートが上達したいと思っているはずなのですが
ご自身が上達したい理由ってなんですか?
そのように生徒さんにお聞きすると
大抵の場合は下記のような回答をいただきます。
・キレイな音色を出したい
・この曲を吹きたい
・ビブラートができるようになりたい
・抑揚のある演奏がしてみたい
うん、わかります。
私もその昔思っていました。
でもね、これって理由にはならないんです。
これは手段であって理由ではないのです。
もちろんこう思うことは大事ですし
そこがないと先に進まないのですが
そこに意識がフォーカスされてしまうと
手段が目的になってしまって
いつまで経っても上達しないのです。
じゃあ理由ってなんだ?
キレイな音色でフルートが吹きたい
こう思うことはとても大事です。
でもですねフルートって、音楽って、芸術って
技術だけじゃなくて感情を伴うものなので
「キレイな音色でフルートが吹きたい」
だけだと楽譜通りの演奏が目的になってしまうのです。
もちろん楽譜通りに演奏することは
当たり前のことでもあるのですが
それ以前の部分、土台というのでしょうか
演奏する『理由』が音符を音にし演奏になるのです。
「キレイな音色でフルートが吹きたい」というのは
なぜキレイな音色じゃなきゃいけないのでしょうか。
キレイじゃない音色じゃダメなのですか?
音が出ているのですからどんな音色でもいいですよね?
それなのになぜキレイな音色にこだわるのでしょうか?
この場合だとキレイな音色で演奏したことによる
感情を手に入れたいということなのですよね。
キレイな音色で演奏すれば
「音色がキレイだね」って褒められるし
何よりもその音色で自分が幸せな気持ちになりますよね。
自分の納得のいく音色で演奏ができれば
とても嬉しい気持ちになりますし
そんな自分を愛おしくも思えます。
だからフルートが上達したい理由って
『自分が幸せな気持ちになりたい』
ということになり
その手段として
『キレイな音色でフルートを演奏したい』
というふうになるのです。
理由はなんでもいい
と、キレイゴトを書いてみましたけど
理由はなんだっていいのです。
モテたいとか、勝ちたいとか、自己満足とか
キレイゴトなんかよりもずっと素直ですし
自分に正直な方が上達しますよ。
私だって、自分のためにフルート吹いてますもの。
昔はね、キレイゴトばっかり言っていましたよ。
『優雅なフルートを吹いている』というイメージを壊さないよう
自分に嘘ついて、仮面かぶって、目が笑っていない笑顔で言っていました。
でもね、人間正直に生きてフルートを吹かないと
そういうのって演奏にあわられますからね。
『演奏は嘘つかない』
私のレッスンでは生徒さんも正直です。
「オーディションで誰にも負けたくない」とか
「絶対に褒めない妻を負かしたい」とか
「周りの人よりも上手くなりたい」とか
こういう理由の方が私は好きですし燃えます。
ご自身がフルートを吹く理由ってなんですか?
フルートが上達したい理由ってなんですか?
一度本当の理由を探ってみてくださいね。
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