間違えないことが目的になっていませんか?
演奏をするとなったら楽譜を見て
正しい音符で正しい音量やアーティキュレーションで吹かなきゃ
っていうのはよくわかります。
音を間違えたら長調が短調になっちゃうことのあるし
音量を間違えたら印象が変わることもある
確かに楽譜通りに吹くことは
間違いではないのですが
すべてでもないです。
楽譜通りに吹くことが音楽なのであれば
芸術というものが点数化されなくてはいけなくなります。
点数化された芸術
それってどうなんですかね。
楽譜通りなんかに吹かなくていい
これ私の信念です。
楽譜は概念、楽譜通りに吹かなくていい
と本気で思っています。
でも額面通りにこの言葉を受け取らないでくださいね。
基本的には楽譜通りの音で練習するべきです。
書いてある通りに吹かないと
長調が短調になることもあるので
一音ずつ楽譜の音を読み込んでいく必要はあります。
ただ同時に楽譜に書いてある音符を疑うということも必要です。
理由は様々ありますが
音を間違えて出版されている場合もありますし
作曲者自身が間違えている場合もあります。
それとは別の理由で
本当にその音でいいのか?
と考えることは必要なことだと私は思っています。
と同じことを音量やアーティキュレーションでも思っています。
なぜここはフォルテなんだろう?とか
ここは本当にスタッカートなんだろうか?
そう思うことって音楽を理解する上では必要な時間です。
それをやった上で納得して楽譜通りに吹く
というのが音楽であり芸術なのではないでしょうか。
楽譜に書いてあるものが納得しないのであれば
ご自身の責任において変えてしまうのも
それも芸術であり音楽です。
どちらが正しいとかではなく
ご自身がどう吹きたいかが重要ですので
好きにすればいいのです。
人間が演奏するからおもしろい
楽譜通りに演奏することが音楽なのであれば
人間が演奏する必要はありません。
機械が演奏すれば絶対に間違うことはないので
AIに任せて自動演奏にすればいいのです。
でも圧倒的に人間が演奏する方が多いですよね。
特にクラシック音楽の世界では
いまだに生演奏が主流です。
吹奏楽やオーケストラの部活、サークルが盛んです。
不確かな人間が演奏することが主流ということは
不確かな演奏が好まれているということで
不確かな演奏をしてもいいということなのです。
だから楽譜通りに演奏しても
それが人の心を惹きつけるかって言ったら
そうではないということであり
『楽譜通りに演奏しなくてもいい』
ということなのです。
世の中、正しいとか正解はなんだとか
そういうのばっかりですけど
正しいも正解もないのが世の中です。
だから楽譜通りにこだわらずに
自由に演奏していきましょ。
千葉県市川市・本八幡
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