夏のコンクールを経験すると音色が汚くなる現実
私も小学校4年生から高校2年の春まで吹奏楽部だったので
吹奏楽は大好きですよ。
いろんな曲が吹けたし
いろんな経験もできたし
たくさんの仲間とも出会えたし
最高に充実した時間だったし、良い思い出です。
だからこそいろんなことも知っているし
何がどうなってそうなるのかも熟知しています。
その中で夏のコンクールの時期には
他の楽器もそうなのですが
フルートにとっても頭痛が痛い現象が起こるんですよね。
夏の吹奏楽コンクールを考える
他の部活もそうですけど
夏って一年の中でも大きな大会やイベントがありますよね。
野球部なら甲子園がありますし
インターハイもあり
今まで練習してきた成果を存分に発揮できる時期です。
吹奏楽部も同じで一年で一番大きなコンクールがありますよね。
ゴールド金賞を目指して、代表を目指して
部員、顧問の先生、外部の指導者で力を合わせて頑張っています。
このコンクール、吹奏楽の編成に合わせて
いくつかの部門に分かれているのですが
一番の花形の部門だと55名までと人数が決められています。
少しでも良い演奏のため
また少しでも印象を良くするため、残すために
『音量を大きく』という作戦に出る学校があります。
まあ、そうですよね。
同じ演奏人数なら少しでも音量が大きい方が
好印象を持ってもらいやすいです。
だから顧問の先生や外部の指導者は部員に
「もっと大きく吹いて」
とかなり熱く指導するのですが
これってフルートにとっては大きな迷惑
そもそもフルートは音量が出ない楽器
大きく吹けと言われても限界があります。
でも顧問の先生や外部の指導者は
フルートという楽器についてあまり知識がないので
音量が出ないということを知らないんです。
だから他の楽器(金管楽器やサックス)と同じように
もっと音量出してとしつこく言ってくるのですが
演奏している部員は
先生や指導者がそう言ってくるのだから
「そうしなきゃいけない」と思い込んでしまい
音色を無視した音量重視の演奏に変えてしますのです。
そうなるとフルートの場合
音色がすっっっっごく汚くなるんです。
俗にいう『荒れ』です。
楽器の響きがスッカスカの音色というか
限界を超えた音色しかしないんです。
まあ、これを青春の証として
キレイゴトにするのも面白いのかもしれませんが。
自分の音色は自分で守る
部員には「はい」か「YES」の返答しか選択肢がない
言われたらその通りにするしかないのですが
そのことによってご自身の音色だったり演奏が崩れるのって
そうなんでしょうかね。
私はそのことをよく知っているので
自分の生徒や指導に行く学校には
その対処法をお伝えしているから
音色が荒れるということはないのですが
一時的な結果を得るためだけに
自分のフルートを犠牲にするのは違うんじゃないかなって思っています。
全てを理解して、それでもそれを選択するのであれば
それは本人のセンスなのでいいと思いますけどね。
もし音色が荒れることが嫌なのであれば
方法はいくらでもあるので
ご自身で守ってくださいね。
千葉県市川市・本八幡
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