曲を吹くということ
先に言っておきますが
お教室の発表会もしていますので
曲のレッスンもしています。
受験生もいるし
コンクールやオーディションを受ける人もいるので
がっつりクラシックの曲もレッスンしていますよ。
その上であえて言うのですが
曲のレッスンはいたしません。
矛盾しているようですけど
きちんと筋は通っていますし
自分なりの信念があるのでそう言っています。
私が曲をレッスンしない理由とは
『自分のコピーを作りたくないから』
曲は自分の好きなように吹けばいい
本来芸術って
自分の想いを表現するものだと思うのです。
絵画がわかりやすいと思うのですが
人の顔が三角だったり
夜が青かったりしますよね。
描いた人がそう感じそう表現したいから
そのような絵になっていますが
人はそれに感動してお金を払っていますよね。
音楽に寄せて言うと
空を青く描いていても
細かく見ると
グレーだったり白だったり
青以外の色も使って描いていますよね。
だからといって
そのことを間違えてると
言う人もいなければ
怒る人もいないです。
むしろそれによって見る人は感動し
そこから得られてエネルギーを
活力としていますよね。
だから音楽も同じでいいのです。
自分の想うように吹けばいい
ゆっくり吹きたかったゆっくり吹けばいいし
明るく吹きたかったらそうすればいい。
ただ音楽の場合
美術に比べると自由度は低めですので
違う音にしてしまうとか
あからさまなリズム等の変更は
責任が伴いますけど。
自分が想う音楽を
自分の責任で
好きに演奏してもいいのです。
人それぞれ音楽の解釈は違う
既存の作品を演奏する
クラシック音楽の世界では
何万という人たちが
同じ作品を演奏します。
人それぞれ解釈は違うし
同じ作品でも感じ方は全く違う
演奏者だって同じ人はいない
年齢も性別も違うし
国や文化も全く違う
それなのに同じ音楽が生まれるわけがない。
フルートのレッスンでも同じで
同じ国、同じ時代に生きていますけど
これまでの経験が全く違うから
同じ音楽が奏でられるわけがない。
音楽は正解を求めるものではなく
その人にしかできない表現をするのが音楽なので
私の音楽を押し付けるようなことはしたくないのです。
ただ、表現の幅を広げるために
参考程度に紹介することはありますけど
最終決定は生徒さんに任せています。
私の音楽は私だからできるもので
生徒さんの音楽は生徒さんだから奏でられるもの
そこに私が口出しするなんて
それって芸術じゃなくなっていますよね。
フルートは音楽であって芸術です。
芸術は強制であってはいけない
というのが私の考えです。
誰かの真似をするのではなく
自分の演奏ほど魅力的なものはないです。
上手い下手ではなく
ご自身の在り方が音楽であり
本当の芸術なのです。
ご自身の音楽を奏でていきませんか?
千葉県市川市・本八幡
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